もともとは西周のころの古代中国の歌謡を編纂したものをいった。のちに
詩経と称される。明治になるまでは「詩」といえば漢詩を指し、「歌」は日本古来の歌謡から発したものを指した。
文学の一形式としての「詩」を使うようになったのは、西洋文学の影響から作られた「
新体詩抄」などを起源とする。詩は、多くの地域の文学で非常に古い起源を持つ。多くは
韻文だが例外もある。
印刷技術が普及してから多くの詩は
活字で提供される事になったが、元々韻文を
朗読、あるいは節を付けて歌う事が普通であった。現代では、詩を朗読する事を特にポエトリー・リーディングと呼ぶ事がある。作者本人による朗読会や、
音楽の
演奏とコラボレーションを行うなどの試みもある。また、投稿形式で
インターネットに載せる詩もある(
小説投稿サイト)。
漢詩に節を付けて詠じるものは
詩吟と言う。
幕末以降の日本では一時期流行し、剣舞を伴う事もあった。
一つの詩が、以下のどれか一つのみに分類される訳ではない。例えば、ある詩が、自由詩であると同時に口語詩である、という事はありうる。その場合、口語自由詩、文語定型詩などと呼ぶ。
西洋的な詩の区分は、抒情、叙事、劇の三本柱であって、叙景は含まない。現代的な文学の区分、詩歌、
小説、
戯曲がこれに対応すると思われる。では、叙景詩はどういう位置づけなのかというと抒情詩の一部と考えられる。まず、劇詩でないことは自明である。叙事詩というほど対象に動きや展開が無いし、人間が出てこないものが多い。消去法的に抒情詩が残る。仮に感情を表現する文章が無く冷静に風景だけを描いていても、その景色に魅了されたこと自体が一種の感動(感情の動き)と考えられる。