これらの変化は、単なる
感染や自咬その他の外的刺激に対する、可逆的な反応性変化であることもあり、また不可逆的変化を起こしてはいても「皮膚型の上皮への
化生」に相当する、良性の変化にとどまることも多い。その場合は、個々の細胞の形態の異常=
細胞異型や、細胞が層構造を逸脱した配列を示したり分化勾配を喪失したりといった
極性の乱れを起こすこと=
構造異型は生じていない。しかし、これらの異型を伴っている場合は、
異形成や
上皮内癌の結果として角化亢進が起こり、臨床的に「白板症」として捉えられたことになる。
良性の角化亢進は異形成や上皮内癌に必須の前駆症状という訳ではないが、良性の「白板症」に隠れている異形成や上皮内癌をスクリーニングするため、臨床的には白板症を「前がん病変」として扱う。