性染色体として、X,Y,Z,Wと名づけられた4種類の染色体がある
[Z染色体・W染色体の名称は正式にはX染色体・Y染色体であるが、雄ヘテロ型・雌ヘテロ型の区別を容易にするため通常はそれぞれZ・Wと表記する(『岩波生物学辞典』)。]。XとYは雌が
X染色体を2本持つ性決定方式(雄ヘテロ型:XY型)で観察される性染色体に付けられた名称であり、ZとWは雄が
Z染色体を2本持つ性決定方式(雌ヘテロ型:ZW型)で観察される性染色体の名称である。
Y染色体あるいはW染色体が関与せず、片側の性の個体がX染色体あるいはZ染色体1本だけで決定される性決定様式もあり、このとき性染色体の片方が存在しないことを記号Oで示す(雄ヘテロ型:XO型、雌ヘテロ型:ZO型)。生物によっては、正常な
個体で同種類に分類される性染色体を複数持つもの(XnYn, ZnWn)も存在する
[東京農工大学農学部蚕学研究室『昆虫の性染色体』]。