スポンジは内部に細かな孔が無数に開いた多孔質の柔らかい物質である。液体にひたすと孔内の空気と置換される形で液体を吸い取り、また外部からの力で容易に放出する特性を有する。こうした性質を利用して
化粧用、浴用、
医療用に、
洗剤などを染みこませて
洗浄などの用途に使用される。先述のように、こうした製品は、もともと生物のカイメン(
海綿)を加工して製造していたが、現在はほとんどのものが
ポリウレタン等の
プラスチックを発泡成形して作られている。製品としては、前者を「天然スポンジ」、後者を「合成スポンジ」と呼び分ける。現在の日本では合成スポンジの流通量が天然スポンジを上回っているため、一般的に「スポンジ」とは合成スポンジを指して呼ばれる。
モクヨクカイメンを含む
海綿動物門普通海綿綱に属する6種のカイメン類は海綿質繊維(柔らかいスポンジ状の繊維質)のみで体が作られており、かたい骨片をもたないため、スポンジとして化粧用や沐浴用に用いられる。
地中海産、
紅海産の海綿が柔らかく、品質が高いとされる。海底で捕獲した海綿の組織を腐敗させ、残った骨格を洗い流したものが、天然スポンジとして販売されている。海綿動物には内部に硬いガラス質の粒を含んでいる種もおり、そのような種の海綿は人間の皮膚を傷つけてしまう。カイメン類の全てが天然スポンジに適しているわけではない。