一物理量一単位を原則とする
国際単位系(SI)では正式な単位とされていないが、広く使われていることからSIの国際文書には掲載されており、使用するときには「対応するSI単位による定義を明示しなければならない」としている(
SI併用単位を参照)。日本の
計量法では、電磁波の波長、膜の厚さ、表面の粗さ、結晶格子にかかわる長さの計量にのみオングストロームを使用することを認めている。SIではないため、理化学分野、工業分野、教育分野で積極的に使われることはないが、その利便さから今日でもオングストロームの表記をすることが多々ある。
オングストロームが使った単位は 10
-10 m であったが、当時
メートル原器で定義されていたメートルより高精度の長さの単位が分光学では必要とされていた。そのため、
1907年、
国際天文学連合 (IAU) が初めてオングストロームを国際標準として定めたとき、国際オングストローム (international ?ngstr?m) を、「
カドミウムの赤線の指定条件下における波長の1/6438.4696」と再定義した。
1927年に
国際度量衡局 (BIPM) もこれを採用した。メートルの精度が低かった時代は、この定義は 10
-10 m とする定義と矛盾することはなかった。