エンベロープは、ウイルスが
感染した細胞内で増殖し、そこから細胞外に出る際に
細胞膜あるいは
核膜などの
生体膜を被ったまま出芽することによって獲得されるものである。このため、基本的には
宿主細胞の
脂質二重膜に由来するものであるが、この他に
ウイルス遺伝子にコードされている
膜タンパク質の一部を
細胞膜などに発現した後で膜と一緒にウイルス粒子に取り込み、
エンベロープタンパク質としてビリオン表面に発現させている。これらのエンベロープタンパク質には、そのウイルスが宿主細胞に吸着・侵入する際に細胞側が持つ
レセプターに結合したり、
免疫などの
生体防御機能を回避したりなど、さまざまな機能を持つものが知られており、ウイルスの感染に重要な役割を果たしている。