コルテスをはじめとする
メキシコの
コンキスタドーレスはアステカ文明を完膚なくまでに粉砕し、その偉大さに全く理解を及ぼさなかった。彼等は皆狂信的なキリスト教徒であり、インディオの社会が持っていた
人身供犠などの野蛮な側面のみをあげつらい、自らの傲慢さや残忍さに気付くものは殆どいなかった。また彼等は征服先で黄金を略奪し、インディオの大量虐殺を行った。多くのインディオ女性を強姦し、また征服が一段落したのちは征服者としての政治的経済的な力でこれまた多くのインディオ女性を妾として所有した。皮肉にも彼等の蛮行に依り、インディオの「野蛮」な人身供犠などの習慣は廃止されることになったが、その先にあったのは新たな隷属と搾取に過ぎなかった。コルテス一行を評して
ナワトル語で書かれた『
コディセ・フロレンティーノ』には「餓えた豚のように黄金を欲した」と記されている。