アミノ酸 wikipedia|無料辞書
アミノ酸(-さん、Amino acid)とは、広義には(特に
化学の分野では)、
アミノ基と
カルボキシル基の両方の
官能基を持つ
有機化合物の総称である。一方、狭義には(特に
生化学の分野やその他より一般的な場合には)、生体の
タンパク質の構成ユニットとなる「α-アミノ酸」を指す。分子生物学など、生体分子をあつかう生命科学分野においては、遺伝暗号表に含まれるプロリン(
イミノ酸に分類される)を、便宜上アミノ酸に含めることが多い。
動物が体内で合成できないアミノ酸を、その種にとっての
必須アミノ酸と呼ぶ。必須アミノ酸は動物種によって異なる。
栄養素としてはもとより重要であるが、近年(2006年現在)はアミノ酸を含有する補助食品が消費者に一種の
健康ブームを引き起こしており、
健康食品、
飲料メーカーなどが盛んに新製品を出している。しかし、そのアミノ酸の成分のバランスが人間に必要な量通りに研究され、配合されているかは不明確である。
◆ 構造
α-アミノ酸とはカルボキシル基が結合している
炭素(
α炭素)にアミノ基も結合している
アミノ酸であり、RCH(NH
2)COOH という構造を持つ。R が水素 (H) であるグリシン以外のアミノ酸では、α 炭素へのアミノ基やカルボキシル基などの結合様式が立体的に2通り可能で、それぞれ D 型、L 型の
光学異性体として区別される。生体の
タンパク質は α-アミノ酸の
ポリマーであるが、基本的に L 型のものだけが構成成分となっている。 D 型は天然では細菌の細胞壁の構成成分や老化組織、ある種の神経細胞などに存在が見出されている。生体のタンパク質はほとんどの場合、R で表記した
側鎖の違いによる20種類のアミノ酸からなる。個々のアミノ酸はこの側鎖の性質によって、
親水性・
疎水性、
塩基性・
酸性などの性質が異なる。
◆ タンパク質を構成するアミノ酸
一部の特殊なものを除き、タンパク質は20種類のアミノ酸が結合して作られている。これらのアミノ酸にはそれぞれアルファベット1文字または3文字からなる略号が付与されており、
一次構造の記述に使用される。